生活クラブの牛乳の値段は高い?実はお買い得だったその秘密

生活クラブのレビュー

私は生活クラブの牛乳が大好きです。

紙パックじゃなくて、ひょうたんみたいなちょっとかわいいフォルムの瓶に入ってて、冷蔵庫にちょこんといるたたずまいはなんともかわいらしい存在感。

そして生活クラブの牛乳をコップに入れるときの、グラスと瓶がカツンと重なる音が心地よくて、その音だけで、牛乳好きの私は幸せな気持ちになれるんです。

そんな生活クラブの牛乳ですが、実はちょっとばかり値段が高いです。

スーパーでメジャーな牛乳と言えば、紙パックで1リットル入り200円前後のものが多いですよね。

それに比べると生活クラブの牛乳は、どうしても高いと感じてしまいます。

でも、値段が高いのにはそれなりの理由があるもの。

そしてその理由を知れば、生活クラブの牛乳は高くない、むしろお買い得なんじゃないかと気づくことができるんです。

生活クラブの牛乳の値段はいくら?

まず、生活クラブの牛乳の値段をチェックしてみます。

種類 値段
牛乳 900ml 247円
ノンホモ牛乳 900ml 247円
牛乳 200mlx2 192円
低脂肪乳(紙パック) 1,000ml 235円

(値段は2020年5月現在、全て税抜です。)

市販の牛乳の1.3~1.5割増しくらいの値段でしょうか。

ちなみに、生活クラブには普通の成分無調整牛乳と、ノンホモ牛乳と低脂肪乳の3種類しかありません。

ノンホモ牛乳とは、牛乳内の脂肪分を均質化(ホモジナイズド)していない、より生乳本来の状態に近い牛乳のこと。なので置いておくと脂肪分が上にたまってきて、生クリームみたいな膜になるのが特徴。

やたらたくさんのメーカーのたくさんの種類の牛乳を扱ってる生協もありますけど、生活クラブはこの牛乳3種類に全力を注いでるんです。

我が家は生活クラブの牛乳だけでは1週間もたないので市販の牛乳も買い足すのですが、今日買った成分無調整牛乳の値段は1,000mlで208円(税抜)でした。

一番安い牛乳は他にあって、1,000ml入でなんと154円。

ただそのブランドの牛乳は私の口に合わなくて、飲み切るのに苦労したという辛い思い出があるので買わないようにしてるんです。

いずれにしても、生活クラブの牛乳が高いのは確かです。

どうせ同じ牛乳なら、少しでも安いほうがいいに決まってるんじゃない?と思ったそこのあなた。

実は同じ牛乳でも、中身は同じではないのです。

生活クラブと市販の牛乳、それらは同じ牛乳でも単純比較できない理由があるんです。

市販の牛乳と単純比較できないワケ

生活クラブの牛乳と市販の多くの牛乳とでは、殺菌温度が全然違うんです。

牛乳の殺菌温度は何種類かあるのですが、主なものが以下の3種類。

超高温瞬間殺菌(UHT) 高温殺菌(HTST) 低温殺菌(LTLT)
120~150℃ 72℃以上 63~65℃
1~3秒 15秒以上 30分

スーパーで売られているほとんどの牛乳は、表の一番左の超高温で瞬間殺菌されたもの。

私がスーパーで買った208円の牛乳も、この仲間です。

この殺菌方法は効率がいいし、多くの菌を殺菌してしまえるので保存期間も長くなるし、一見するとメリットの多い方法。

コスパがいいから、多くのメーカーが導入してるのも納得できる。

でも、牛乳は高温で加熱することで成分や風味が変わってしまい、生乳とはだいぶ違ったものになってしまうんです。

つまり、日本で牛乳として普及してるあの飲み慣れた風味は、生乳本来の味ではないのです。

本来の牛乳のおいしさと成分を損なわない殺菌方法が、パスチャライゼーションと呼ばれている高温殺菌と低温殺菌。

パスチャライズド牛乳っていうのが、これね。

高温殺菌牛乳は、私が行くスーパーでは見かけたことがないのであまり馴染みがないかもしれませんが、生活クラブの牛乳がこの高温殺菌によって作られた牛乳です。

牛乳は高温殺菌がおすすめ

低温殺菌牛乳はわりとメジャーで、その味を知ってる人はわざわざ低温殺菌を選んで買ったりしてます。

スーパーによっては牛乳コーナーの上の段にひっそりと置いてあったりしますが、これがなかなかのお値段がするんですよね。

もう、牛乳界のセレブです。

以前旅行先のサービスエリアに、生活クラブと同じ形状の瓶入り低温殺菌牛乳が売ってあったので嬉しくなった私は手を伸ばしかけたんですが、その値札を見てびっくり。

なんと1本で1,000円近くしたんです。

900mlで1,000円って・・・

伸ばした手をそっと引っ込めたのはいうまでもありません。

それに比べると生活クラブの高温殺菌牛乳は、低温殺菌牛乳とほとんど変わらない風味と質を保ち、かつ低温殺菌牛乳より効率よく生産できるので、価格も抑えることができるというすぐれもの。

つまり生乳本来のおいしい味が楽しめるのに安い、を実現したものなんです。

生活クラブの牛乳は、市販の牛乳に比べてしまうとたしかに高い。

でも生乳本来のおいしさを味わうことができる牛乳としては、実はとてもお手頃でお買い得な牛乳なんですよ。

牛乳の殺菌温度についてもっとくわしく知りたい方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

まとめ

私は牛乳が大好きで、冷蔵庫に常備しています。

超高温瞬間殺菌も、低温殺菌も高温殺菌も、どの牛乳もそれぞれ違っておいしいです。

でも、やっぱり1番好きなのは生活クラブの牛乳。

私にとっては、かわいい瓶に入ってるっていうところも魅力のひとつ。

でも、生活クラブの牛乳の1番の魅力はなんと言っても、やさしい甘さを感じるサラッとした生乳本来の味が楽しめるところ。

生活クラブの牛乳なら、あの牛乳界のセレブ、低温殺菌牛乳と同レベルのものをお手頃価格で手に入れることができるんです。

市販の牛乳に比べるとちょっとお高い感は否めないけど、生活クラブの牛乳には、そのお値段を出すだけの価値がある、いやむしろ、その価値を考えれば決して高い買い物ではありません。

今日も私は生活クラブの牛乳を、瓶とグラスのかさなる心地いい音色を楽しみながら注いでいます。

そしてそのやさしいおいしさを味わいながら、仔牛はこんな美味しいものを飲んでるんだな~と、遠い牧場に思いを馳せるのです。

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